この記事を読むとわかること
「窓の寒さや結露が気になるけど、どこまでお金をかけて、どこからDIYでやるべきか分からない…」という方向けのガイドです。
- 自分の家・地域に合う「簡易内窓/本格内窓/サッシ交換」の選び方
- 1窓あたりのざっくり予算と、どこまで効果を期待できるか
- DIYでやる場合の失敗パターンと、最低限おさえておきたいポイント
サッシDIYで失敗しないために知っておきたい基礎知識
サッシDIYで「簡易内窓」「本格内窓」「サッシ交換」のどれを選ぶかは、予算だけでなく断熱性・防音性・結露対策など、家の快適さに直結するポイントに大きく関わります。
ざっくり比較表
それぞれの特徴を、一度ざっくり整理するとイメージしやすくなります。
- 簡易内窓:費用安い・効果小〜中・DIY難易度低
- 本格内窓:費用中・効果大・DIY難易度中
- サッシ交換:費用高・効果最大・DIYは上級〜プロ推奨
まずはサッシの基本から整理しておきましょう。
そもそも「サッシ」とは?
サッシとは、ガラスを支えている「窓の枠」の部分を指します。
材質によって次の4種類に分類されます。
- アルミサッシ
- 樹脂サッシ
- アルミ樹脂複合サッシ
- 木製サッシ
かつてはアルミサッシがほぼ一択でしたが、現在では樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシが主流になってきています。
断熱性能の高さは、おおまかに
「アルミ → アルミ樹脂複合 → 樹脂 → 木製」
の順で高くなる、と押さえておくと全体像がつかみやすいです。
サッシ4タイプのざっくり特徴
ここでは細かい数値よりも、どう違うかを中心に整理します。
アルミサッシとは
一番よく見かけるタイプで、価格が安い。
軽くて扱いやすく、耐久性も十分。
ただし金属のため熱が伝わりやすく、断熱性は4種類の中で一番低い。
「とにかく初期費用を抑えたい」「温暖地でそこまで断熱にこだわらない」という場合のベースになります。
樹脂サッシとは
塩ビ樹脂でできたサッシで、断熱性が非常に高い。
北欧や北米、国内の寒冷地で一気に普及している。
室内側がひんやりしにくく、結露対策にも効果的。
「冬が寒くてつらい」「暖房費を下げたい」という人が、性能重視で選ぶ候補の本命です。
アルミ樹脂複合サッシとは
外側はアルミ、室内側は樹脂というハイブリッド構造。
アルミの強度・耐久性と、樹脂の断熱性を両立。
ここ数年でかなり主流になっているタイプ。
「樹脂サッシほど高性能じゃなくていいけど、アルミよりは快適にしたい」という、バランス型の選択肢として人気です。
木製サッシとは
4種類の中で最も断熱性が高い。
デザイン性が高く、質感も良いが、価格も高め。
メーカーによって仕様やメンテ性がかなり違う。
「デザイン・質感・断熱性すべてにこだわりたい」方向けの、ハイエンド志向のサッシです。
地域・住まい別の選び方の軸
サッシ選びや内窓DIYでは、「どこに住んでいるか」と「何に困っているか」をはっきりさせると判断がブレにくくなります。
寒冷地:断熱性最優先。樹脂サッシかアルミ樹脂複合サッシが基本ライン。
温暖地:極端な寒さよりも「結露」「ジメジメ感」をどう減らすかがポイント。
交通量の多い道路沿い・線路沿い:防音性能も重視して検討したい。
DIYでよくある失敗が、「安さだけで決めて思ったほど効果が出ない」パターンです。
断熱性・気密性・遮音性のどれを優先したいのか、最初に紙に書き出しておくと迷いにくくなります。
コスト感と「安さ重視」か「性能重視」か
ざっくりとしたコスト感は、アルミサッシ < アルミ樹脂複合サッシ < 樹脂サッシ < 木製サッシ というイメージです。
安さ重視派
既存サッシ+簡易内窓(市販キット)
既存のアルミサッシを活かしつつ、最低限の断熱・防音を狙う
性能重視派
樹脂またはアルミ樹脂複合で「本格内窓」を設置。
もしくは、窓自体をサッシ交換してしまい、断熱等級アップや補助金利用も視野に入れる。
この記事では、このあと
「簡易内窓」「本格内窓」「サッシ交換」
それぞれのメリット・デメリットや、DIY難易度、実際にかかる費用感を掘り下げていきます。
それぞれの方法をざっくりチェック
| 方法 | 1窓の目安コスト | 効果(断熱・防音) | DIY難易度 | 向いている人のイメージ |
|---|---|---|---|---|
| サッシ+窓を丸ごと交換 | 10万〜40万超 | 最大〜プロ仕様 | 上級〜プロ任せ推奨 | 戸建てで本格リフォーム前提 |
| 本格内窓をプロに外注 | 5万〜15万 | 大 | 不要 | 予算も効果もバランス重視 |
| 本格内窓をDIY(既製品) | 3万〜8万+工具少し | 大(施工精度次第) | 中〜やや上級 | DIY慣れ・コスパ重視 |
| 木枠自作で本格内窓DIY | 数千円〜4.5万程度 | 中〜大(設計次第) | 上級 | 木工好き・自作派 |
| 簡易内窓DIY | 数百円〜1万円前後 | 小〜中 | 低 | とりあえず試したい人 |
予算や相場は個別の事情や地域、業者さんによって全く異なります。
そのため、ここで挙げた金額はあくまでご参考程度にとどめてください。
既存サッシと既存窓はアルミの一枚ガラス窓を想定しています。
目的別のおすすめパターン
ざっくり、「予算」と「どこまで本気でやるか」で考えると次のようなイメージです。
| 優先したいこと | 予算感 | おすすめスタートライン |
|---|---|---|
| とにかく初期費用を抑えたい | 〜1万円/1窓 | 簡易内窓DIY |
| ちゃんと効果を体感したい | 3万〜10万円/1窓 | 本格内窓(既製品DIY or プロ施工) |
| 将来の売却価値も意識 | 10万〜/1窓 | サッシ+窓の丸ごと交換 |
| デザインもこだわりたい | 3万〜/1窓〜(DIY) | 木枠自作内窓+既製品内窓の併用 |
サッシと窓を丸ごと交換の場合
プロ施工が基本路線。1窓あたり約20万〜40万円が目安。
はつり工法(丸ごと入れ替えて、外壁工事も含む)だと30万〜50万円クラスもあり。
カバー工法(壁を壊さず既存枠にかぶせる、外壁工事は不要が多い)は1窓あたりおおむね10万〜25万円前後。
ざっくりイメージと費用感
- やること:
- 既存の窓・サッシを撤去して、新しい高断熱サッシ(樹脂・アルミ樹脂複合+複層ガラスなど)に総取り替え。
- 費用の目安:
- 小〜中サイズの窓でも10万〜25万円程度、条件によって25万〜50万円クラスになることも。
- 足場が必要な2階以上・外壁補修が絡むケースは、トータル100万円超えもあり得る。
サッシと窓を丸ごと交換の場合のメリット
- 断熱・防音・気密性は最も高レベルまで持っていける(最新の高性能サッシを選べる)。
- 結露対策としても非常に強力。
- 開け閉めの軽さ、操作感、安全性もまとめて一新できる。
- 大掛かりなリフォーム扱いになりやすく、国や自治体の補助金対象になりやすい。
デメリット・注意点
- 費用が高い(1窓あたりの単価が突出している)。
- 工事が大掛かりになり、工期・騒音・発生ゴミなどの負担も大きい。
- マンションでは管理規約上「外窓」は触れず、実質選択肢に入らないことも多い。
こんな人向け
- 戸建てで、「どうせやるなら窓性能を一気に最新レベルにしたい」人。
- 外壁リフォーム・塗装のタイミングと合わせて窓もガッツリやり替えたい人。
- 断熱等級アップ・資産価値アップ・補助金活用まで視野に入れている人。
本格内窓をプロに外注
ざっくりイメージと費用感
- やること:
- 既存サッシはそのまま活かし、室内側に樹脂内窓(プラマードUやインプラスなど)を新設。
- 費用の目安:
- 腰高窓で5万〜10万円、掃き出し窓で10万〜15万円がよくあるゾーン。
- 1窓あたり材料費+工賃トータルで6万〜15万円程度が相場というデータもある。
- 高性能ガラス(Low-E・防音・防犯など)を選ぶと上振れする。
本格内窓をプロに外注のメリット
- 断熱・防音・結露対策のバランスが非常に良い。
- 既存窓を壊さずに済むので工事は比較的短時間(1窓1時間前後で済むケースも)。
- マンションでも「内窓」であれば許可されるケースもあり、その場合は導入ハードルが低い。
- プロに任せられるので、採寸ミス・取付不良のリスクが小さい。
デメリット・注意点
- サッシ丸ごと交換よりは安いが、複数窓やると合計はそれなりの金額になる。
- 窓が二重になるため、開け閉めの手間が増える(掃除も窓2枚分)。
- 既存サッシの歪みやゆがみが大きいと、内窓側で調整しきれないこともある。
こんな人向け
- 「そこそこ予算は出すので、効果もしっかり欲しい」人。
- マンションや、外観を変えたくない戸建ユーザー。
- 自分でやるのは不安だけど、内窓の効果はほしい人。
本格内窓をDIY(既製品購入)
ざっくりイメージと費用感
- やること:
- YKK「プラマードU」やLIXIL「インプラス」などの内窓を通販・専門店で注文し、自分で取り付ける。
- 費用の目安:
- 腰高窓相当の樹脂内窓本体で、概ね3万〜8万円程度(サイズ・ガラス仕様・販売店割引によって変動)。
- 工賃は0円だが、電動ドライバー・下地材・コーキングなどで+数千円は見ておく。
DIY難易度
- 採寸が命。実測〜発注までの段取りミスをすると「入らない・スキマが空く」という致命傷に。
- 既存窓枠が水平・垂直でないと、下地調整が必要になる。
- 木工やリフォームDIY経験者なら十分狙えるレベルだが、完全初心者にはややハードル高め。
本格内窓をDIY(既製品購入)のメリット
- プロ外注より1窓あたり1万〜数万円ほど安くなりやすい。
- 高性能な既製品内窓を、自分のペースで少しずつ増設していける。
- 施工の流れを一度つかめば、2窓目以降はスピードアップできる。
デメリット・注意点
- 採寸〜発注〜施工まで、すべて自己責任。
- 取り付け精度が悪いと、せっかくの断熱・防音性能が出し切れない。
- メーカー保証やサポートの範囲が、プロ施工よりは限定的になることもある。
こんな人向け
- 電動工具に慣れていて、木工や棚作りなどDIY経験がある人。
- 「お金は抑えたいけど、それなりにガチな性能がほしい」人。
- 複数窓を順番にDIYしていきたい人(1階リビング→寝室→子ども部屋…など)。
木枠自作で本格内窓をDIY
ざっくりイメージと費用感
- やること:
- 2×材や集成材で内窓用の木枠を制作し、ポリカーボネート板やペアガラスを組み合わせて「自作内窓」を作る。
- 費用の目安:
- 材料費は設計次第だが、1窓あたり数千円〜1.5万円程度に収まるケースが多い(ポリカ/シングルガラス前提)。
- ペアガラスや高性能ガラスを使うと、ガラス代だけで2万〜3万円を超えることも。
DIY難易度
- 採寸+設計+木工加工が必要で、難易度は高め〜上級。
- サッシの建て付けやゆがみを理解しながら、気密と開閉性を両立する必要がある。
- 工房レベルの工具までは不要だが、丸ノコ・トリマー・クランプなどがあると精度を出しやすい。
木枠自作で本格内窓をDIYのメリット
- コストを抑えつつ、簡易内窓よりワンランク上の断熱・防音を狙える。
- 素材・デザイン・色味を自由に決められる(木目を活かしたり、塗装したり)。
- DIY好きにとっては「作品」としても楽しい。
デメリット・注意点
- 精度が出ないと、スキマ風・開閉の引っかかり・反り・たわみなどトラブルの元。
- 長期的な耐久性・メンテナンス(反り、カビ、塗装はげ)も自分で面倒を見る必要がある。
- 気密性・断熱性の面では、設計が甘いと既製品の樹脂内窓に大きく負ける。
こんな人向け
- 「とにかく自作したい」「木工DIYが好き」というタイプの人。
- 予算は抑えたいが、断熱シートだけでは物足りない人。
- お試しで1〜2窓やってみて、効果を見ながら本格内窓導入を検討したい人。
簡易内窓をDIY
ざっくりイメージと費用感
- やること:
- 断熱シート、プラダン、発泡スチロールボード、マグネットレールなどを使って「簡易二重窓」を作る。
- 費用の目安:
- 断熱シート貼り:1窓数百円〜。
- プラダン+レールの簡易内窓:1窓あたり数千円〜1万円前後。
- 市販の簡易二重窓キットも、腰高窓クラスなら数千円〜1万円程度のレンジが多い。
簡易内窓をDIYのメリット
- 初期費用が圧倒的に安い。
- 工具ほぼ不要で、DIY初心者でも取り掛かりやすい。
- 効果が薄いと感じても「ダメ元」で済む金額感。
- 賃貸でも「原状回復しやすい」構成にしやすい。
デメリット・注意点
- 断熱・防音効果は「ないよりマシ〜そこそこ」レベルに留まりがち。
- 気密性が低く、隙間風・結露を完全には抑えきれないことが多い。
- 見た目がチープになりやすく、長期使用には不向きな素材も多い。
こんな人向け
- 「まずはワンシーズン試してみたい」人。
- 賃貸で原状回復が絶対条件の人。
- DIYや工具に慣れていないけど、光熱費を少しでも抑えたい人。
まずは最低限ここだけチェック
どの部屋の「何が一番つらいか」を1つだけ決める
例:リビングの窓際が寒い/寝室が結露でビショビショになる/道路の音がうるさい、など。その部屋の中でも「1つの窓」だけ試す
いきなり全窓リフォームより、「1窓だけ → 効果を体感 → 続けるか判断」の方が失敗しにくいです。迷ったら「本格内窓」を基準に考える
予算が厳しければ簡易内窓寄り、将来の資産価値まで考えるならサッシ交換寄り、というイメージで調整していくと決めやすくなります。
終わりに
- とりあえずの一歩(体感したい) → 簡易内窓DIYで冬〜春を過ごしてみる。
- コスパ重視でしっかり体感したい → よく使う部屋だけ「本格内窓(既製品)DIY or プロ施工」。
- 住まいの価値ごと底上げしたい → 外壁リフォーム・断熱改修とセットで「サッシ+窓の丸ごと交換」。
となります。
この記事は以上となります。
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